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リレーエッセイ 第22回配信

2024年06月01日配信
JTBF 広報委員会

 

タイミッション報告(その4)



 

 JTBFに昨年入会させていただき、今回、2024年2月のタイミッションに初めて参加させていただきました。

初めてということもあり、今回見学させていた学校・研究所などでご説明いただいたたことにより知識を拡大することができて、

大いに参考になりました。今回その感想について限られた紙面ではありますが述べさせていただきます。

 

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 ①JCC日本人商工会議所

「日系企業の会員社数は減少傾向がやっと落ち着き、最近では少数であるがやや増加傾向に転じている。進出企業

  はやはり自動車中心」  「EVは中国車が多いがトラブル、インフラ設備等から車保有者のメイン車にはなっていない」

  等の情報をいただいたが、今後の日本勢としてのの戦略再構築が必要と感じた。

 ②キングモンクット大トンブリ校付属 KOSEN KMUTT

「本校は奨学生は学費・生活費は全て奨学金支給でものつくりに特化」「工作専攻生は日系企業に就職必須

(就職できない場合は奨学金返還)」等のお話をお聞きした。

学生の皆さんが生き生きと実習事業に励んでいる姿が大変印象的であった。日本の得意分野を海外に広めて現地の

経済、文化に大いに貢献していくことが重要であると感じている。但し奨学金制度の打ち切り、大学編入の壁等の

  問題を今後どう解決していくかが課題である。

 ③泰日工業大学(TNI

「同校の理念としてはものつくりに特化した教育方針」「しかしTNIの学生数はここ何年か少子化の影響もあり減少

傾向となっている」等のお話があった。

  校内見学:自動車関係のプロセス研究の学部を見学させていただいた。

KOSENとは目指す方向性が共通ということもあり、今後の課題は両校の協業が必要であるが法的制約もあり

  現在は協業化が難しい状況である。日本がバックアップしてそのあたりの改善が今後望まれる。懸念材料としては日本の

  影響力の低下(日本への留学生の減少、日系企業の減少等)があげられる。

  

213日(火)

  ①在タイ日本国大使館(大使表敬訪問)

   ・現梨田大使は既に帰任が決まっており、大鷹次期大使と交代予定。

   ・MS SAKEPR、タイ、その他にも日本文化の代表的な日本酒を広めていく活層を行なっている旨MS SAKE

代表より説明。

  ②タイ国立食品研究所(NFI)

    政府機関組織であり食品に関する将来の動向、方向性等の研究を行なっている。食品素材、調理法、保存法、

パッケージ、フードロス減少、食品に関する研究を多岐にわたり研究している。

        尚、同研究所は三重県からウマカ棒の製造機の供与を受け、魚のミンチの製造を研究をMIE-THAILAND

     Innovation Centerという組織で研究している。

    今後の産業動向としては自動車ももちろん重要であるが、食品分野も今後の要となる産業分野である。

   和食分野がグローバル展開をしている今、日本もより一層、官民一体の取り組みが必要と思われる。

KOSEN 実習授業

タイ国立食品研究所(NFI)周辺

 

文責 長谷部雅明