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高齢者の介護と医療でのタイ・日本の交流・協力

日タイビジネスフォーラム ロングステイ委員会委員長
上東野幸男

高齢者の現状

  日本は超高齢社会である。65歳以上が28百万人、人口の21%、75歳以上は13百万人で人口の10%。要介護者460万人に対し介護者は120万人で不足であるが、5年後は150万人必要になる。 介護施設も不足している。 家庭では老老介護が増え、今や 認認介護が深刻な問題になっている。

  タイ国は高齢化(Aging)社会に入り、65歳以上は人口の8%。60歳以上は670万人・人口の11%で、3年後は800万人になる見込みである。今後日本以上の速さで高齢(Aged)社会になる。介護は殆どが家庭介護であり、介護士の技術評価も資格認定もない。

  一方 アジアのメディカルハブを標榜し、メディカルツーリズムを促進し年間150万人の外国人患者を受入れている。

タイ・日本の交流・協力

   ハード・ソフト・人的側面で以下の相互交流・協力が考えられる。

  1. 高齢者向けタイ国産品の研究開発(個人・家庭用、業務用)
    1. 食物: 安全・食べやすい・美味しい・栄養バランスの良い・簡単調理
    2. 衣料や履物: 安全・着脱しやすい・ファッショナブル・カラーフル・難燃性
    3. 家具や設備(ベッド・机・椅子・車椅子、手すり・扉・ゆか): 安全・使いやすい
    註:国際福祉機器展2008には16カ国・530社から25千の商品アイテムを展示


  2. タイ人への介護教育と介護士資格認定
    今後のタイ国での介護対策と海外での雇用増加。日本はカリキュラムや講師で支援。
    一方 日本の介護士には有効な介護技術としてタイマッサージの習得活用を促進する。

    註:今年タイ人ナースエイド(2名)の日本での3カ月学習を支援。「介護士になりたい」「日本で働いてもいい」との終了時報告あり。


  3. タイ国での介護施設の増設
    バンコクに公設老人ホームは僅か2ヶ所。バンケーの施設拡充に日本人商工会議所は27百万Bを寄贈(2005年)。設備や運営のノウハウは日本が協力できる。


  4. 要介護と要治療のロングステイヤー受入促進
    タイ国が受入可能ならば、従来のメディカルツーリズムを超えた患者をも対象にする。
    認知症日本人は2百万人と見込まれる。認知症の認可薬剤は日本には1種類しかないが、タイ国は使い易いパッチタイプも含め4種類が認可されていると聞いている。
    なお アロマセラピーは認知症に有効であり、豪州などでは実施されている。

    註:10年有効のロングステイビザのあるマレーシアのロングステイ支援会社では認認介護でも歓迎としている。タイ国のロングステイビザ(1年)取得条件には健康証明が必要であるが、認知症の健康者取扱には懸念がある。

(2008年12月1日寄稿)




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