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JTBF訪タイ・ミッション2009 (2/23-2/27)

泰日工業大学(TNI)訪問記

吉田研一(JTBF教育支援委員会委員)

2009年2月24日(火)13:30-16:00 於:泰日工業大学キャンパス
出席者:  (TNI) Dr. Supong Chayutsahakij (Chairman of University Council)、Prof. Krisada Visavateeranon (President of TNI)、Ms. Porn-anong Niyomka Horikawa (Vice President of TNI)、Mr. Koichi Mizutani (Lecturer of TNI)、Mr. Sozo Yamamoto (Advisor of TPA)
(JTBF) ミッションメンバー全員

  2月24日午後、TNIがあるパタナカーン通りの蔡欽興(chua Kim Heng)で昼食をとりJTBF一行は開校2年目のTNIを訪問した。蔡欽興(chua Kim Heng)は店名から判るように中国系の店で一見薄汚い安食堂の感じがするが料理は安くて非常に美味しい店でタイ人にも人気の店でいつも満席ある。

   ここでの注文品は吉川教育支援委員長の推奨でいつも決まっており、この日の注文メニューは名物のハーンパロ(ガチョウの醤油煮)、カオマンガイ、それに柔らかい中味なしの饅頭、冬瓜スープなどであった。昨今のインフレの影響か今年は飲み物代込みで一人当たり360Bといつもより高かったが味と満腹度を考えると割安で全員満足してTNIへ向かった。此処で満腹し準備万端整えてTNIを訪問するのが恒例になっている。


大学の現状

  私にとってTNI訪問は2年振りで、2年前は校舎建設中で周囲は雑然としていたが今は開校2年目を迎えで学生の姿も多く大学キャンパスの体をなしていた。TNIではスポン理事長はじめクリサダ学長、バンディット事務総長のTNI幹部が迎えてくれて現状説明や問題点、計画などを説明してくれた。


左からスポン理事長、バンディット事務総長、クリサダ学長

  昨年までは設備、カリキュラムの充実、生徒募集に力を入れていたが現在の在校生は一期生、二期生で約1,200名がおり今年6月には第三期生の応募受付中でその学生数に、修士編入者を加えると今年度の学生総数は約2,300名になると見込んでいる。ただ新入生で入学後他大学へ移る学生もいるのでそれを見込んで10~15%余分に合格させているが、この流出は止められないようだ。学生数増加に合わせて現在C校舎を増設中でTNIも順調なスタートを切ったとの印象を受けた。

   大学側の説明によると学生のレベルも高く高校の評価で3.5~3.8の点数で、これはタイでは上位10%にいるレベルの高校生とのことである。一流大学入学の目安になっている日本式偏差値67以上は上位約15%なのでTNI合格者の学力レベルはかなり高いといえる。採用での特徴は推薦入学制と奨学金制度で、一般入試とともにタイのレベルの高い高校に学校推薦の枠を与えて優秀な学生の確保とともに、入学前から特に低所得層が多い田舎の高校生には奨学金を約束し募集している。(今年度入学予定者のうち240名はこの方法で確保した由)

   日本の大学との交流も始めており九大、九工大、大阪工業大、名工大、東海大、東北大、などへ今年4月、5月に26名を短期留学させる予定。奨学金は年間30,000B、60,000B、90,000Bの3ランクで、年間授業料は30,000Bなのでかなりのインセンティブになっている。



大学・組織図

  同大学のホームページによる大学組織図、大学院、学部は次の通りである。泰日工業大学は一般の学生および社会人に対して、学部および大学院を、昼間コース・夜間コースともに設置しております。設置学部は以下の通りです。いずれのカリキュラムも現在の労働市場でのニーズが高く、将来性のあるものばかりです。

  設置学部・学科・大学院

  大学(4年制)

  • 工学部
  • 自動車工学コース(AE)
  • コンピュータ工学コース(CE) ※1
  • 生産工学コース(PE) ※1
  • 情報学部
  • 情報技術学コース(IT)
  • 経営学部
  • 工業管理学コース(IM)
  • 経営管理学日本語コース(BJ)  ※2008年開講

  大学院(2年制)

  • 工業管理MBAコース(MIM)
  • 上級企業家経営MBAコース(EEM)

学内見学

  概要説明の後、流暢に日本語を話す日本語検定一級の女子学生3名が学内を案内してくれたが、丁度期末試験中で実際の授業風景は見学できなかったのは残念であった。

最後になるがTNIの目的の一つは先端技術と日本語能力を身につけ日系企業へ卒業生を送り込むことであるが、設備、生徒募集、教育カリキュラムが一応軌道に乗った今、これからの課題は卒業生の就職に学校がどれだけ学校の宣伝と、就職指導で企業への就職の実績を作っていくかにかかっていると言える。

   保守的な思考が支配するタイで新設校がどれだけ伝統校との競争に勝っていくか、また企業やタイ社会がTNIをどう評価してくれるかこれからの学校の努力次第であるが安易な道ではあるまい。しかし、レベルの高い学生にふさわしい就職実績がでることを期待している。

   尚、JAICAを通じて昨年公募採用されたシニアーボランティアー講師に問題点があるとの情報を聞いていたので、質問してみたら問題点なしとのことであった。JTBFとは直接の関係はないが、我々への外交的配慮からの回答だったような気がした。



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