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ロイヤル・フローラ・エキスポ見学行 (2/3)

ロイヤル・パビリオン

ロイヤル・パビリオンさてロイアル・パビリオン。ここも長蛇の列。しかし約10分毎に総入れ替えするので、殆ど待つことなく入館できた。日本のイベント会場だったらこうはいかない。見学客を待たせない・・・随所にその工夫が見られたと思う。

ロイアル・パビリオンは会場の中心的存在である。しばらく、エントランスで渡されたパンフレットの説明を引用したい。

「伝統ランナー建築様式を現代風にアレンジした、チャンルン・ジャンターブンのデザインです。チェンマイ、チェンライ、ランバーン、ランプーン、プレー、ナーンから60人以上ものランナー建築専門の大工があつまり、この美しいパビリオンが建てられました。」

壁画と最高徳菩提樹「館内では、タイ芸術の最高峰プリチャー・タオトーン助教授作の壁画が見られます。壁画は漆と金箔で施され、ガマローという模様は主に赤色・灰色そして金色を使っています。プリチャーはさらにロイアル・パビリオン象徴ともいえるもう一つの作品'最高徳菩提樹'もてがけています。」

「'最高徳菩提樹' 蓮のつぼみをモチーフにした形9つが重なりあって作られています。一段目は、銅金色で国王が人・森・土・水開発方針を出し始めた時期を象徴しています。2段目は金色で、1946年6月9日に即位されたときのお言葉を基に様々なプロジェクトが進歩し始め、タイ国民の幸福が満たされていく過程を表しています。最上段は、世界で一番価値がある白色の金が使われています。それは、即位60周年を迎え、タイが一番の隆盛を誇っている様子を表現しています。さらに菩提樹の葉が21,915枚ありますが、これは国王が即位されてから現在までの日数を表しています。各葉には国王の国民への教えが書かれています。」

館内は混み合っていたが、'最高徳菩提樹'の前で記念写真をとるグループ、じっくりと壁画を見回る人、案内係りに色々質問する人。各人各様に館内の雰囲気を楽しんでいた。館内一階下には、世界でも農業研究者として名高い国王の偉業の数々が展示されていた。これら偉業の底流にあるフィロソフィー、それは Sufficiency Economy という。タイ人の友人が教えてくれた。タイ人だったら誰でも知っていることだという。

インターナショナル・ガーデン

次は7時から始まるイベント、会場内西側にあるラーチャプルック湖での水上ショー。それまでの時間、インターナショナル・ガーデンを見回る。それぞれの参加国が装いを凝らし珍しい植物や花樹をアレンジしている。オランダ庭の前を通りすぎようとしたらタイ人の友人が解説してくれた。ここには開始当初沢山のチューリップが植えられ見学客の目を楽しませてくれた。ところが異常に暑い日が続き全部枯れてしまったという。今あらためて取り寄せているが、届くのは12月の後半になるそうな。

日本庭園があった。庭園を散策しながら盛り土で模した富士山を愛でるという趣向である。この他、京都・大阪・兵庫という庭園もあった。同行の日本人で話したが、おそらく関西独自の参加ということだろう。関西にはまたタイに対する独特の思い入れがあるのだろう。

ブータンのジグミー皇太子 女性のタイ人友人に尋ねた、「どの国の庭園が一番人気だろう」。帰ってきた答えが意外だった。日本庭園も人気だがと断ったうえで、ブータンだという。

色々話して背景がわかった。6月の国王即位60周年に集った各国の要人の中で、ブータンのジグミー皇太子がそのものごしといい思いやりの深さといい、タイ人の心の琴線にふれるものがあったらしい。以来ブータン国や皇太子はブームをもたらしているという。なかにはジグミー・ファンと自称する女性も沢山生れているとのこと。バンコクに戻ってから書店をのぞいたら、なるほどブータンやジグミー皇太子に関する本がベストセラーコーナーにずらりと並んでいる。さらに帰国してからタイのニュースを漁っていたら、最近タイを再訪した皇太子に国王から特別の謝意が伝えられたらしい。写真を見ると、若くすがすがしい感じの好青年である。思わぬところで国際間の友好が深まったという、ほほえましい話しである。
(写真は http://www.bangkokbiznews.com/ から転載しています。)

この調子だと、来年の旅行はブータンになってしまうかも。実際ブータンツアーを売り出している旅行会社も出てきているらしい。ただとても高いんだと、タイ人の友人はこぼしていた。

寄稿: 2006/12/04

奥村紀夫
JTBF広報委員長


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