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リレーエッセイ 第19回配信

2024年03月01日配信
JTBF 広報委員会

 

タイミッション報告(その1)



 2024年のリレーエッセイについても、今後タイミッション参加メンバーに順次投稿していただく予定ですが、その1として私より今年度タイミッションの全体概要をご報告致します。
 今回のタイミッションは、これまでようなアーサーサラシン顧問にお声がけ頂いての大規模なビジネス交流会や在タイ日本大使公邸での設宴などの大規模な行事は行わず、タイ工業省のご紹介による関係機関及び教育関係機関の訪問に留め、小規模な形で実施しました。それなりに新たな発見もあり、有意義なタイ訪問でありました。実施に当たっては、北山会長、谷口副会長に側面支援頂き、現地では岡本支部長、SMBCバンコクの豊田支店長に大変お世話になりました。また、在日タイ大使館のキティパン公使、上野さんには工業省関係機関の訪問にご同行頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
以下、全体の概要をご報告します。

全体日程
2月11日 ミッション参加者それぞれの旅程でバンコクに集結しスリウオンコカにて団結式と会食懇談


2月12日JCCBを訪問し、石井専務理事より最近の日系企業の企業活動についてお話を聞いた。JTBFからは、最近のJTBFの活動状況、特にシントン前大使在任中の在日タイ企業を集めての懇談会などの活動状況、在日タイ企業のメンバーの加入に関する検討状況を報告。また、ゲスト参加したミスSAKE実行委員会森田さんからミスSAKEタイランドの発足に向けて趣旨説明を行い、協力依頼を行った。


2月12日午後 キングモンクット工科大付属のバーンクンティアン高専を訪問。高専はキングモンクット工科大学のバイオテクノロジー研究所に併設される形で、校舎2棟で構成されている。カリキュラムは日本の高専以上に実践を重視したプログラム授業が中心となっている模様。一部授業風景も参観したが、コンピューターの基盤から制作するような日本でも中々見られないような実践的な内容であった。その後、例年のようにTNIを訪問し、学長から今後2年間の新たな成長戦略をお聞きし、最後に構内を巡回見学した。


2月13日 日本大使館に梨田大使を往訪し、最近のタイの政治経済情勢についてご講話を頂いた。JTBFからも最近の活動状況、特に在日タイ企業の交流の促進についてシントン前大使が熱心に取り組んでおられたことなどお話しした。また、近年の日タイ経済関係の双方向性の高まりから、日本文化のタイへの紹介によるタイから日本へのインバウンド促進などの重要性が高まっていること、その関係で今回ミッションのゲストとしてミスSAKE実行委員会森田さんに参加して貰っていることなど紹介した。


2月13日午後 今回初めて、国立食品研究所を見学した。食品の加工やパッケージに関して研究している機関であり、キッチンスタジオや様々な食品加工機器を整備して、民間の加工食品開発、ブランディングを支援している。王室のドイトンプロジェクト他食料分野での支援活動などが博物館に展示されていた。日本との関係では、三重県との協力プロジェクトとしてスエヒロ社が開発した食品膨張加工機械が展示されており、それを使って魚肉大豆タンパクが開発されていた。

今回のタイミッションは、従来よりも小規模なものでしたが、高専や国立食品研究所の見学など新たな分野にも視野を広げることができました。来月以降、ミッション参加者にリレー報告をしてもらう予定なので、是非、ご覧ください。

写真は左からコカでの結団式、国立食品研究所、在タイ日本大使館での集合写真