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バックナンバー 2011-12

「私がおすすめするタイの旅」

ドリアンの花

JTBF会員: 長尾 俊郎
2011/12/01


タイといえば果物。果物の王様といえばドリアン。ドリアンをはじめ豊富な果物が味わえるのもタイを旅する魅力の一つ。世にも珍しい、そのドリアンの花を観られるところがある。見ごろは一月末前後の10日間ぐらい。その期間に限る。その時期タイ旅行を計画されている方には、是非おすすめしたい。

Suphattra Land 、ラヨーン県の国道3143号線沿いの果樹園。Pattaya のほぼ東方、50キロほどのところにある。果樹園だから、ドリアンの花以外にも多くの果物の花が見られる上に、試食までできるから最高だ。

果物の王様ドリアンを食べたことのない人はいないであろう。好き嫌いは別にして、一度も挑戦してみたことのない人はいないはずである。一度のチャレンジで終った人もいるだろうし、それ以来病みつきになった人もいるであろう。もちろん、私もチャレンジしたが、元来が甘党ではないので、さそどの執着はなく、何が何でもドリアンを食べなければ気がすまないということにはならなかった。しかし、一緒にタイ旅行に行った仲間が、ドリアンに挑戦したいと言い出したら、オ・ト・コ市場やクロントイ市場に連れて行って、一緒に食べたりしている。

このようにタイ好き人間の誰もの興味の的であるドリアンではあるが、その花を見たことのある人は皆無に近いのではなかろうか。

そう思って、今年(2010)の1月末にタイへゴルフツアーに行った際、仲間を誘って、ラヨーン県の果樹園へとドライブしたのである。運よく果樹園では、ドリアンの神秘的な花が咲き誇っており、ドリアンの木の下で仲間たちは歓喜の声を上げた。あんなに大きくて臭いドリアンなのに、その花はクリーム色の小さな可憐な花で、ほのかな香りもする。その花が高い枝から地上すれすれの低い枝まで、びっしりと寄り添って群れ咲いているのだ。この様子は言葉では言い表せないほどの神秘さである。あるかなしかの風にその可憐な花が散るさまはこの世のものとは思えない光景である。



無数に咲く花ではあるが、ほとんどが散ってしまい、最後に残って実になるのは、一本の木に60個から70個という。

この果樹園では、ドリアンの花のほかにもさまざまな果物の花が見られ試食もできるが、何といってもドリアンの花が圧巻である。

Suphattra Land のホームページ
http://www.suphattraland.com/
タイ語だが眺めているだけでも楽しい。

ドリアンの花を見た後、ラヨーンの海辺に立ち寄り、海風に葺かれながら、屋外でシーフードを賞味するのもこの世の天国である。ラヨーンの海で取れた大きな蝦蛄(タイ名:ガン)や日本ではお目にかかれないかぶと蟹の卵(タイ名:メンター)などをビールの肴に時を過ごせば、気分は「サバイサバイ」になること間違いなしである。


(元タスコケミカル社長)