サイトイメージ
文字サイズ:   

日タイビジネスフォーラム (JTBF)

English

 

タイ国に駐在経験のある日本人ビジネスマン(現役&OB)が個人の立場で参加しています。これまでの日本・タイ国両国におけるビジネス経験を生かし、両国間友好関係の促進に寄与したいと考えています。


sketched by H. Murata
Nong Bua public park, Nong Bua Lamphu province


リレーエッセイ 第41回配信

2026年03月01日配信
JTBF 広報委員会

2026年JTBFタイミッション報告(1)

今年もJTBF有志中心に14名がタイへの訪問団を組んで、例年伺っているタイ政府機関、JCCBなどを訪問し、更に、工業省所管のチャチェンサオの自動車・タイヤテスト研究開発センターまで足を延ばしました。

まず、第一報として、2月23日にカリン・サラシンさん、アーサー・サラシンさんを訪問し、また、私のタイでの勤務先NESDCにアーコム元財務大臣を訪問したことなどをご報告したいと思います。

これまでのタイミッションでは、アーサー・サラシンさん、カリン・サラシンさんのご厚意でタイの閣僚、中銀総裁、財界、官庁幹部など錚々たるメンバーとの交流パーティーを開催して頂いて来ました。しかし、20-30年前に日系企業幹部としてタイの政財界の皆さんと親しく交流させて頂いていたメンバーの多くが高齢となり、鬼籍に入ったり、タイ訪問を見合わせることが多くなり、タイ・日間のメンバーには乖離が広がってきていました。こうしたことから、今回からタイ側との交流パーティーは在日タイ大使館で親しくさせて頂いてきたシントン大使、ヴァウォン公使を中心とする大使館OB・OGとの交流とすることに方針転換したところです。

アーサーさんには、会の名誉顧問となって頂いており、カリンさんには泰日協会会長としてお世話になっていることから、会の近況をお伝えするべく、加藤副会長にアポイントメントをお願いし、ご一緒に訪問したものです。お二人からは最近の国際情勢の緊迫化、日本産業の世界的な競争力低下の課題など多くの共通の話題についてご意見を頂くとともに、両国の中核を担ってきた自動車・電機産業の業態変化への対応の必要性など、様々な意見交換をさせて頂きました。お二人には、泰日協会とJTBFの関係強化、両国の長い歴史的な友好関係を維持発展させるための人的ネットワークの強化に関して前向きなご反応を頂き、引続きご支援を頂ける感触を確かめさせていただきました。

私のタイでの勤務先の一つであったNESDCでのアーコム元財務大臣訪問は昨年に引き続いてのもので、今回は、面談のみならず、経済博物館をご案内の上に、昼食懇談もご一緒させて頂きました。アーコムさんは、現役時代と変わらず、論理的な語り口と気配りの行き届いた態度で、面談から見学までカメラマンを用意していただき、有意義で具体的な記憶の残る訪問となりました。

タイにおいては、これまで多くのクーデターにより政治の不安定が出現しましたが、その中において経済や国際関係が揺るがずに安定していたのは、アーコムさんなどに代表されるしっかりとして官僚機構のお陰です。そうした官僚機構の中でも経済官僚に関しては、サノー・ウナクン元副総理の役割は大きかったと考えます。

サノー氏がNESDC及び中央銀行で多くの官庁・中銀エコノミストを育成し、それがタイの官僚機構の充実に繋がり、また、サノー氏が故大来三郎元外相を信奉していたことが、日タイ政府間のその後の信頼関係にも大きく貢献していると言えましょう。アーコムさんと親しくさせて頂いているのもお二人の友情の遺産を継承させて頂いているものと大変有難く感じています。

 

会長 舘逸志

 

写真は、上から順に、

1.NESDC歴史博物館前でタイ初近代的経済学者で屋敷の所有者の彫像前に集合して

2.経済計画を説明するアーコム氏

3.サノー・ウナクン氏と並んでタイ・日両叙勲者としての御自身の名札の前に立つアーコム氏

4.2階の居間の豪華な調度品